「おはちょうじさま」と親しまれるこの神様は、旧本牧六ケ村の内「牛込」の鎮守様でしたが、明治42年7月に政府の「神社合祀」政策により本牧神社に合祀されました。
古来から「山あて」の神様として船人たちからの信仰が篤く、榊神輿が海に入る勇壮な神事や、江戸後期奉納の社殿は合祀時に本牧神社の本殿に充てられるなど、域内でも有数の立派なお社だったようです。
「神社合祀政策」はマイナス評価で捉えられる向きが強いのですが、本牧においては、御神威赫赫たる八王子大神が合わせ祀られたことで、本牧神社を中心とした地域全体の一体感や結束が強化され、そのことが戦中・戦後の艱難を乗り越えて特殊神事「お馬流し」の存続を可能ならしめる大きな力となりました。今日も八王子大神の旧氏子地域は、「お馬流し」を支える船方町として特に大切な役割を果たされています。
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